記録的な台風となった台風19号ですが、各地に甚大な被害をもたらしています。
その一つとして神奈川県の山北町で断水が起きました。
町がとった行動に対して神奈川県が『待った』を掛けたことで黒岩祐治知事に批判が集まっています。
今回はなぜそのようなことが起こったのかについて迫ってみたいと思います。
問題となっている内容
こちらは「livedoor NEWS」にて報道されている内容です。
12日夜、台風19号は神奈川県を直撃し、山北町で断水が起きた。町は、約20キロ離れた駒門駐屯地(静岡県御殿場市)の陸上自衛隊に「翌日(13日)、給水車を要請するかもしれない」旨連絡していた。13日朝4時に、自衛隊から「県知事から防衛相に自衛隊の派遣要請をする必要があります。町は県に依頼してほしい。自衛隊としては、給水車3台を午前6時に出発させます」と連絡があった。
引用:https://news.livedoor.com/article/detail/17235263/
早速、町の防災課が県に依頼すると、マニュアルを盾に難色を示した。県のマニュアルによれば、自衛隊の派遣要請は、どうしようもなくなった時の最終手段だが、山北町の状況は該当しないというのだ。
給水車3台は午前7時少し前に町に到着。県と町で押し問答が続いたが、県は最後まで首をタテに振らず、給水車3台の貴重な水は捨てられた。結局、県が別途手配した給水車は2台で、到着も13日の午後と遅れた。
山北町が陸上自衛隊に給水車を要請したことについて神奈川県が承諾しなかったことが問題となっています。
それにより、黒岩祐治知事にも批判が殺到しています。
給水車が目の前にあるのに捨ててしまうということは災害被害者の方にとってはものすごく悲しい事態ですから気持ちは分かります。
神奈川県が給水車を受け入れなかった理由は?
神奈川県が陸上自衛隊が用意した給水車を受け入れなかった理由はこちらです。
『自衛隊の派遣要請は、どうしようもなくなった時の最終手段で、山北町の状況は該当しない』
神奈川県のマニュアルではそのように決まっているようです。
今回の問題は神奈川県の災害時のマニュアルに沿って動いた結果がもたらしていますね。
続いては神奈川県の対応は正しかったのか見ていきたいと思います。
神奈川県の対応は正しかったのか?
こちらは個人的な意見になりますが、神奈川県の対応として正しかったのかなと思います。
山北町の台風19号での被害は『断水』であったため、「どうしようもなくなった時」には当てはまらないと思います。
断水の期間は12日の夜~13日の午後となっているため、人命に係るほどの緊急性は無いと判断されたのだと思います。
ただ、残念だと思ったのは現地についている給水車を捨ててしまったことですね。。。
現地に給水車があるならそちらを優先して使用しても良かったのではと思います。
市町村が勝手な行動をとらないために設けられているマニュアルだとは思いますが、災害時はケースバイケースで対応して頂きたいものです。
続いては山北町の対応は正しかったのか見ていきたいと思います。
山北町の対応は正しかったのか?
こちらは個人的な意見になりますが、山北町の対応は正しくなかったのかなと思います。
台風19号が来ることは何日も前から分かっていたことですし、災害に備えるための時間はあったと思います。
災害時に起こる被害(停電、断水)を予想していれば住民に対策をとるよう促すことはできたのではないかと思います。
山北町の湯川裕司町長は「前夜から断水が発生していて、“どうしようもない状況”でした。」とコメントを残していますが、対策がとれていれば12日夜~13日の午後までの断水は乗り切れたと思います。
自然災害を甘く見ていたのでは?と受け取れる発言に聞こえます。
おわりに
今回の問題は神奈川県、山北町どちらの言い分も分かります。
そしてどちらの行動についても反省すべきことはあるなとも感じています。
この経験を次に活かして同じようなことが過ちを起こさないでほしいですね。
本日は最後までお読みいただきありがとうございました。
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